■マニュアル −勉強のしかた−

□独学の勧め〜通学の問題点〜
□選択科目〜効率的な選択〜
□勉強のしかた〜反復が大事〜
□試験に向けてのアドバイス





□独学の勧め〜通学の問題点〜

学生時代に資格を取得するために専門学校に通っていたこともあった経験からです。

そこから導かれた独学を選んだ理由は、下に記した専門学校の問題にあります。

これを考えると、実は独学の方が合格に近かったのです。

1.受講料の問題
2.講師の問題
3.教材の問題
4.合格率の問題
5.友人の問題

(各問題をクリックすると、詳細にジャンプします)






1.受講料の問題

専門学校のパンフレット等を見ると、平気で10万円単位の受講料が並んでいます。

絶対に合格できるのならば、安い投資のように感じられるかもしれません。

しかし、私にはあまりにも高く感じました。

私は大学卒業後、細々とSOHOと言う形で自営業をしていました。

そこ培われたコスト意識のせいもあって、そう感じたのかもしれません。

ですから、とにかくお金をかけたくないと言うのが本音でした。

とは言え、誰でもお金をかけずに合格できるものならしたいものです。

公務員試験の受験生は、まず大学生の方が多いです。

そもそも大学に通ってる時点で、それ以上の学費を親に出してもらう訳にもいかないでしょう。

アルバイトで稼ぎ出すにしても、勉強時間も必要なので、どうしても限界があります。

民間との併願を考えている人にとっては、就職活動の出費を考えるとできるだけ余裕を持っておきたい所です。

また、既卒の方の場合も出費は抑えたいものです。

公務員浪人の方は同じような講義にまた出すのはバカらしいと思うはずです。

社会人の方にしても、転職を考える時点で、現在の収入にそれほど満足されておられないからこそでしょう。

私も、その一員です。

しかも、私の場合は年齢制限ギリギリで、勉強というものから何年も離れていました。

条件的には非常に不利だったので、不利な投資には極力、出資を避けることを選び、独学にしたのです。

 

2.講師の問題

実は前回の試験に受かっただけで、指導経験が全くない講師がゴロゴロいます。

中小の専門学校や、大手であっても地方の分校となると多い傾向です。

一方、都市部にある大手の専門学校にはベテラン講師が数多くいる所もあります。

しかし、相性が悪ければ、どんなに経験豊富で教え方が上手いと言われる講師でも意味がありません。

これまでの学生時代の経験で、先生と反りが合わなくて成績が悪かった科目はありませんか?

「全くない」「どの科目も得意」という方は、心配なく専門学校に通ってください。

しかし、私はそういうタイプではなく、先生や講師との相性に左右される方でしたので、独学がベストだという結論でした。

 

3.教材の問題

専門学校の講師の方は、それぞれ自分の専門科目だけを教えている専門家です。

そのため、知識は膨大で、有り余るほどにあります。

質問をしても何でも返ってくるでしょう。

しかし、逆にそれがあだになっているのです。

採用する側からすると、本来の試験の目的は、各科目の知識を豊富に備えた者を選び出すことでしょう。

しかし、受験する側からすれば、合格することが唯一の目的です。

つまり、受験者にとって必要なのは豊富な知識ではなく、合格できる知識なのです。

専門家にしてみると、知っている知識はできるだけ多く教えることで合格の可能性が高くなるものと信じています。

また、そうした専門家がテキストや教材を作るので、どうしても必要以上に詳細な内容になってしまいます。

実際に専門学校に通われたり、模擬試験を受験したりしたことのある方は、よくご存知でしょう。

しかし、その全てを消化し、理解するには膨大な量の知識を詰め込まなければなりません。

もちろん、それを処理しきれる、非常に優秀な能力をお持ちの方は、それでも構わないと思います。

ですが、問題は、私のような極平凡な能力しかない人間です。

しかも、受験可能な最年少の受験者と比べると、7歳もの開きがあるのです。

これでは、まともに競争しても、どう考えても歯が立ちません。

そこで、合格に必要な最低限の質と量だけを完璧にマスターすることを考えました。

その結果、 [合格ノート] を自分で作成することを選んだ訳です。

 

4.合格率の問題

専門学校のうたい文句には「全合格者中90%が当校出身者!」「毎年1000人の合格者が!」等と言ったコピーが並んでいます。

もちろん、そのデータ自体は嘘ではないのでしょう。

しかし、現実には次のような鵜呑みにできない数字が多いのです。

模試を受けただけで「会員」となって「当校出身者」とされたり、極少数の天才が複数の試験に合格しての「述べ人数」を利用していたりするケースがあるからです。

また、一般に受講生の総数は公表されていないので、「合格者の多い学校=合格しやすい」とは言えないのです。

(中には本科生の受講生のみを数えていたり、本科生の受講生を公表していたりする所もあります。)

例えば、宝くじを考えてください。

都心に多い高額当選の多発する売り場があったとします。

その売り場で買えば、当たりやすいのでしょうか?

答えはNOです。

高額当選の多い売り場は、購入者そのものが多く、多少は良い可能性もありますが、そこだけ極端に当選者が多いと言う訳ではありません。

実は公務員試験も同じなのです。

もちろん、宝くじのような単純な確率の問題ではないのは確かです。

とは言え、「どの専門学校がいいのか?」「独学と通学とどっちがいいのか?」と言った要素はあまり重要ではありません。

合格に達することのできる最低限の勉強の質と量が満たされていれば、あとは本番の「試験問題次第」となるのは必至です。

そうなると、独学か通学かでの有利不利はなくなります。

 

5.友人の問題

「努力と言っても、常に励ましあえる友人がいないとヤル気が持続しない」と言ったタイプの方は専門学校に通った方がいいかも知れません。

しかし、公務員試験は人数調整が行われる完全な競争試験です。

内心では友人を蹴散らしてでも自分は合格すると言う意気込みがないと合格しません。

さらに、通学の場合に恐いのは、友人らの仲間内で勝手に勉強の水準を決めてしまうことです。

その水準が合格ラインに達していなくても、それを満たすだけで満足してしまうのです。

公務員試験の中にも登場しますが、非公式組織による業務(この場合は勉強)の抑制です。

そうなると、自分や仲間内では十分と思っていた勉強量が、受験生全体のレベルでは全く足りていなかったと言うことになってしまいます。

大学受験や資格試験で不合格の経験のある方の中には予備校や専門学校にきっちりと通い、そこでの成績も悪くなかったのに「何で落ちたのか分からない」といった方はおられませんか?

正直な所、後になって私もそうなっていたことに気付きました。

同じような方はこの傾向があると思われますので、独学をお勧めします。








□選択科目〜効率的な選択〜

まず、誰しもそうでしょうが、公務員試験では国家U種を中心に勉強することになります。

他の公務員試験でも重複する科目が多く、柔軟に対応できるからです。

もちろん、「どうしても国家T種しかダメ」という方は別です。

しかし、私のように公務員になることが目標の場合は、国家U種の勉強を徹底してこなせば、国家T種(1次試験)の合格も不可能ではありません。

また、短時間で各科目で合格点を獲得するためには、効率を考えなくてはいけません。

そこで、国家U種の中で私が選んで合格を勝ち取った科目を下に一覧にしました。

見てお分かりになるように、専門試験では基本的に「法律系を避け、政治系と経済系に重点を置く」ことになります。

こうすることで、勉強内容が重複し、最小限の勉強量で済み、効率を上げることが可能になりました。

それぞれの関係はイメージ図として [科目同士の重複関係]を一覧の下に表してみました。

詳しい理由も一覧の下に挙げましたのでご覧ください。。

ところで、教養試験については、必須科目だけ勉強すれば良いと考えておられる方がいるかもしれません。

しかし、あまり得策ではないでしょう。

国立国会図書館職員や国立大学職員のように教養試験のみの1次試験もあります。

その他の試験にしても、1点の重みは必須も選択も変わりまりません。

ですから、勉強時間は少なくても構わないと思いますが、必ずするようにしましょう。

 

[選択科目一覧]

(教養試験)

必須 : −文章理解 −判断推理 −数的推理 −資料解釈

人文系 : −日本史 −世界史 −地理 −文学・芸術

自然科学系 : −地学

社会科学系 : −政治 −経済 −社会

(専門試験)

法律系 :  −憲法

政治系 : −政治学 −行政学

経済系 : −経済理論 −財政学・経済政策 −経営学

(各科目の系統をクリックすると、選択理由にジャンプします)


[科目同士の重複関係]






<必須> 〜数をこなす〜

必須の4科目はとにかく、数をこなすして慣れることが一番です。

どれも面倒なので避けがちになりますが、やればやっただけ得点に繋がります。

それぞれ1日3題程度で良いので、毎日、解くようにしましょう。

 

<人文系> 〜大学受験を思い出して〜

日本史と世界史は専門科目との重複を考えての選択です。

近代以降は政治系や経済系と重なる部分が多く、勉強量も少なくて済みました。

また、いずれかの歴史を大学受験までにされた方が多いでしょうから、復習をすると、ある程度は思い出せます。

地理は他の教養科目との重複を考えての選択です。

詳しくは後述の自然科学系の地学の所を見てください。

文学・芸術は私にとってあまり得点源とは言い難い科目でした。

江戸時代の文化について多少の予備知識があったので、選択した程度です。

しかし、西洋の芸術史にはなぜか決まった問題が毎年のように出題される傾向があります。

最後に選択するものが見つからない場合はこれにしましょう。

 

<自然科学系> 〜文系でも得点源になる〜

地理と地学も同じ地球を研究対象にしているだけあって重複部分が非常に多いです。

異なるのは地理が経済や都市など、人間の活動部分を扱う点。

一方、地学が宇宙や太陽系も含める点にあるといえます。

ここで人間や宇宙と聞くと、とんでもない範囲を網羅しているように聞こえます。

しかし、実はこの2科目は勉強量としては非常に少なくて済むのです。

逆に少しでも範囲を広げてしまうと、あまりにも膨大にな過ぎてしまうせいでしょう。

特に地理は、例年、大学入試センター試験でも問題になるほど簡単なのです。

公務員試験は大卒程度を対象としているので、知っている方も多いことでしょう。

 

<社会科学系> 〜教養の得点源〜

政治と経済は、専門科目とまともに重複しています。

しかし、教養科目だからといって簡単な訳ではないので注意が必要です。

専門科目の問題を数問、教養試験に回したといった具合です。

ですから、私が選択した政治系と経済系の科目を勉強していれば、教養試験のためにこの2つを勉強する必要は全くありません。

社会学は現代の辺りで日本史や世界史と重複する点があります。

しかし、他の科目同士ほど重複しているとは言えません。

と言うのも、人権や環境といった時事問題が結構、多いからです。

そのため、日頃からニュースや新聞を見るようにしておくと、意外と簡単に解けてしまいます。

しかも、他の教養科目が各2問であるのに対して、政治と経済が3問、社会が4問と多いです。

これが確実に得点源になるので、専門科目は政治系と経済系は外せません。

 

<法律系> 〜できるだけ避ける〜

よく年配の方や社会人の方に相談すると、こう帰ってきます。

「公務員になるなら民法ぐらい勉強しておかないと」

しかし、私から言わせれば、それは全くのナンセンスです。

公務員には法律の遵守が民間企業以上に求められますが、むしろ問題となるのは刑法や国家公務員法といった別の法律です。

もっとも、法務省職員や裁判所事務官など、法律を専門に扱う公務員を専願するのであればそれも言えるかも知れません。

とは言え、私のように公務員自体に魅力を感じて受験するのであれば、その必要は全くありません。

しかも、仮に法律関係の公務員としても、そうした専門能力を求められるのあれば、国家T種や地方公務員のように法律職を設けるはずです。

それがないということは、そもそもそうした知識や能力は、初めから求められていないのです。

また、条文自体が多く、その条文同士の関係なども目を通す必要があるので、

膨大な勉強時間を要します。

試験問題も、どうしても文章が多くなるので、解答に時間を取られるという難点もあります。

その上、法律系の問題は文言を僅かに書き換えるだけで全く意味が変わってしまうので、解答する際に非常に神経を遣います。

ただし、法律系の中でも憲法だけは例外です。

法律系では唯一選択する価値があります。

条文そのものが少ない上に、論点となる部分も限られています。

さらに、最高裁判例が大半ですので、一般的な理解力でも納得できるものばかりです。

また、どの公務員試験でも必須科目となりますので押さえておきたいというのもあります。

最後にもう一つ、重複関係から効率を考えてです。

憲法は制度を規定した法律ですが、国会や政治運営に関しての部分は政治学と重複している部分が多くあります。

他方、他の法律科目の場合、重複はなかなかありません。

しかも、教養科目との関係を見ると、国家U種の場合、法律は一切ないのです。

勉強時間を少なくするにはやはり、重複している科目を選択するべきです。

(地方公務員の中には教養科目に民法や刑法を入れてくる場合もあります)

以上の理由から、法学部出身に特に得意という方以外は、法律系をできるだけ避けましょう。

そして、憲法だけにすることをお勧めします。

 

<政治系> 〜重複がポイント〜

法律系の所でも挙げたように、政治学は憲法と重複している部分があります。

国会や政治運営の部分です。

現在の政治を見ても、行政府である内閣と、政治の中心である国会が密接不可分なのは言うまでもないでしょう。

また、行政学と経営学は1970年代以前の部分がかなり重複しています。

と言うのも、歴史的に見ると、行政学が政治学から分離したり融合したりという背景があるせいです。

その過程で、行政学は経営学の一分野とさえ主張されたこともあるほどなのです。

現在でも、行政に企業経営の手法を取り入れるNPMという手法が取り入れられるほど、密接な関係にあるのです。

そのため、試験科目として重複は必然的な面があるのです。

さらに、教養科目との重複も見逃せません。

選択科目の一つである政治との重複は言うまでもありません。

それに加え、日本史や世界史でもポイントになるのです。

この2科目では近代以降の政治に関するものが多く出題されます。

また、行政学は経済政策との関係で日本史や世界史と関わってきます。

そのため、政治学と行政学は教養科目の3つに重複するという、メリットがあるのです。

このように、政治学と行政学は効率的な勉強を考えると、絶対に選択するべき科目なのです。

 

<経済系> 〜計算問題も恐くない〜

選択した中で経済系が最も多くなりました。

これには私が大学で経済系の学部であったことも一因ではあります。

ですが、最大の選択理由は、やはり内容の重複です。

政治系の所でも触れたように、1970年代以前の行政学と経営学はほとんど同じ内容です。

さらに、財政学・経済政策と経済理論もマクロ経済の分野が重複しています。

それも当然と言えば当然です。

経済政策はマクロ経済の理論を元に展開されているのですから、重複しない方がおかしいです。

もし理論と政策が全く異次元のものだとすると、学者でもある竹中金融経済財政政策担当大臣が誕生することはありえなかったでしょう。

そして、経営学と経済理論も重複が見られます。

経営学の損益計算は、経済理論のミクロ経済学と重複する面があります。

多くの大学で経済学部の中に経営学科が置かれているのもそのせいです。

ただし、経営学は最新の時事問題を出してくることがあるので、要注意です。

同様の理由で、経済史・経済事情も重複があることは承知で避けました。

時事問題は情報量が非常に多いので、暗記するものが増えてしまいます。

時事問題で対応しなければならない科目は1つ程度にするべきでしょう。

ところで、経済系を嫌がる方にとっての難点は、計算が多いことではないでしょうか?

文学部や法学部などの計算を一切しない方には、勉強を始めると少し厄介に感じられるかもしれません。

しかし、心配は無用です。

計算と言っても、足し算、引き算、掛け算、割り算ができれば、大きな問題にはなりません。

そもそも、教養科目で数的処理が必須となっていますので、計算は避けて通れません。

しかも、それと比べれば、計算手順が決まりきったものしかありませんので、むしろ数的処理より簡単です。

さらに、経済系も教養試験との重複を忘れてはいけないでしょう。

選択科目の一つの経済はもちろんのこと、政治系と同じく日本史や世界史と重複が見られます。

特に戦後は日本の経済発展との関係が大きいです。

財政学・経済政策はその発展の基礎として、経営学はトヨタのカンバン方式などに代表される経営手法が実践として扱われる場合があります。

このように、それぞれの重複が非常に多く、効率的な得点源として経済系は活用できるのです。







□勉強のしかた〜反復が大事〜

<私の勉強のしかた>
<お勧めの勉強のしかた>





<私の勉強のしかた>

公務員試験の問題の大半は過去問題と同様のものになります。

また、他の資格試験のように難問を出して正解をした少数の者を合格とするの性格の試験ではありません。

落ち着いて当たれば、誰でも解けそうな問題によって、ミスなく着実に得点できる方が合格できるようになっています。

公務員という職務の性質上、求められる人材がそうなのかもしれません。

それはさておき、そこで大事なのは、基本的な問題を完璧に解けるようになることです。

そこで、私は次のような手順で勉強して合格しました。

  @参考書などから重要な項目だけをノートに抜き出す。
  Aこれを覚えようとはせず、反復して読む。
  Bうろ覚えしてきた頃、問題集を解答し始める。
  C試験本番まで、同じ問題集を繰り返す。
  D模擬試験を受けても復習はしない。
  E本番の試験も復習はしない。

専門学校の講師の方は「模試は本番に出題の可能性が高いから復習は絶対にしろ」と言われます。

しかし、模試の問題は本番よりやや難しく作られています。

しかも、模試で出題された問題が本番に出るという可能性は極めて低く、時間の無駄です。

パンフレットなどに3問ほど、「的中!」と銘打って大々的に宣伝していることもあります。

とは言え、公務員試験は大卒程度だけでも国家と地方を合わせれば100ヶ所以上で行われます。

つまり、確率的に3%以下になる訳です。

もちろん、的中率3%以下に賭けて復習をしても構いません。

しかし、難しい問題に時間を取られては早く、効率的に勉強するというモットーに反します。

本番の試験の復習をしないのも似たような理由からです。

同じ問題が出る可能性は皆無に等しく、時間が惜しいからです。

私はその時間を使って、基本を叩き込むために問題集の反復に努めました。

その結果が合格に繋がったのです。

ただし、模試の結果や、本番の自己採点はモチベーションの維持のためにもしておきましょう。

 

<お勧めの勉強のしかた>

これから受験されるみなさんにも私と同様の勉強のしかたを再現することをお勧めします。

ただし、さらなる効率化のために、いくつか改良した点があります。

 @ [合格ノート] のページにアクセスしていただきます。

 各科目の問題集も同時に購入しておきましょう。

 A [合格ノート] を自分のノートに全て書き写す。

 特に暗記しようと努力する必要はありません。

  ※ここで「法律系(憲法)」と 「経済系(マクロ経済学、ミクロ経済
   学)」は問題集を解き始めます。当然、最初の2回ほどは全く分か
   らないので、解説を見ながらで十分です。

 B書き写したノートを読み返す

  この時、半分以上を「前に見たな」と思い出せるようだったら、読み直
  しは終了です。

  もし、半分以上を「こんなのあったっけ?」と思うようでしたら、もう
  1度読み直しましょう。

 C問題集を解き始める。

  専門科目の「政治系(政治学、行政学)」「経済系(経営学、財政 学)」
  と、教養科目の問題集を解き始めます。

 解答する専門科目全体の問題数と、教養科目全体の問題数はぐ
  らいにします。

 D本番まで問題集をひたすら繰り返す。

  私の場合、最初の試験だった国家T種までに同じ問題集を4回繰り返し
  ました。

 E模擬試験、本試験は復習しない。

  本当に全くする必要はありません。

  ただし、結果はしっかりと確認して苦手分野があったら、そこの問題集
  をこなす量を増やしましょう。

まず、私が苦労して時間のかかった複数のテキストから重要項目を抜き出す作業を [合格ノート] のページにアクセスしていただくことで省略しましょう。

その代わり、これを書き写すことで重要項目に目を通してもらいます。

基本的には内容の理解よりも、どこに何が書かれているかが多肢選択式では重要です。

また、苦手意識を持たれている方も多いと思われる計算問題についてですが、「問題集にいきなり取り掛かって解けるはずがない」と思われるでしょう。

その通りです。

しかし、それでいいのです。

最初は全く、何をどうしているのか分かりません。

そこで、問題集の解説と、高校レベルの数学の参考書などを利用しましょう。

それも、大学入試向けの高度なものではなく、高校で使用する程度の基本的なものにします。

私の場合、高校時代の昔の教科書を引っ張り出してきました。

これで十分です。

計算問題は、計算された数字の意味を問うことはなく、計算ができるか否かだけです。

ですから、問題を見て、どの手順で足すのか、引くのか、あるいは掛けるのか、割るのかといったことさえ分かればいいのです。

とは言え、万が一、皆様からのご要望が強ければ、解法を [合格ノート] に追加するかもしれません。

ただ、問題集を解いていく上で、一番大事なのは根気だということを忘れないでください。

何度も解いていくうちに答えを覚えてしまい、飽きてくるはずです。

しかし、そこまで耐えて解き続けられるかが勝負です。

公務員の仕事は基本的にルーチンワークの事務が多いと思います。

その予行演習だと思って、耐え抜いてください。

逆に、このルーチンワークができない人は、実際になってから苦労するかもしれません。

これを耐え抜いて、飽きるほどになった頃には、問題集に当たり始めた頃とは比べものにならないほど、確実に実力が付いています。

年齢制限ギリギリの私がそうだったのですから、同じ条件の方もできます。

ましてや、私より若かったり、条件の良かったりする方であれば、この方法は確実にあなたを合格に導きます。

是非、 [合格ノート] を使った私のお勧めする勉強方法で挑戦してみてください!







□試験に向けてのアドバイス

<情報収集>
<模擬試験>
<本試験>





<情報収集>

まず、何よりも最初にしなければならないが情報収集です。

特に私のように20代後半の方は年齢制限がありますので注意しましょう。

地方自治体によっては30歳以上の募集があったり、逆に26歳程度で制限している自治体もあります。

また、出題科目やその傾向にも注意しましょう。

私がお勧めする勉強法では極力、法律科目を避けているので、これらが必須科目かどうかの確認が不可欠です。

また、自治体によっては私のお勧めする選択科目の中でも出題分野に偏りがあったりします。

さらに、各試験ごとの出題傾向と対策もある程度は情報を集めておきましょう。

そこで、実際の情報の収集方法です。

まず、みなさんはこうしてアクセスしていただいているように、インターネット上のサイトを参考にされると思います。

当サイトのリンク集にもあるように多くの方が情報を提供してくださっています。

ただし、各サイトの運営者の方々も「あくまで参考に」と注意書きをされているはずです。

ですから、必ず人事院などの各試験の主催者のサイトにアクセスしましょう。

しかし、当然のことながら、そこに試験の傾向や対策は載っていません。

ここで使えるのが予備校や専門学校です。

私としては通学ではあまりメリットを感じなかったのですが、情報収集では非常に役に立ちました。

具体的には、公務員試験講座のパンフレットなどの資料を請求するのです。

これらは試験の傾向や対策はもちろん、受験資格の詳細、受験者の傾向などの情報が網羅され、分かりやすくまとめられています。

こうした資料は書店に並ぶ受験参考書よりも内容が充実しているのではないかとさえ感じます。

ただし、受験参考と違って学校によって内容がまちまちなので、一校だけではなく複数の学校から取り寄せましょう。

しかも、どこの学校でも資料請求は無料なので、当サイトのテーマでもある「安く!」にかなっています。

当サイトをご覧になっていただいている方の中には、公務員を受験するかどうか迷っている方も多いと思います。

そういう方は、とりあえず情報収集をされてみてはいかがでしょうか?

また、公務員浪人をされている方、特に専門学校に通われていた方は他校の資料と見比べてみるのも手です。



<模擬試験>

独学であっても専門学校を必ず利用するべきもう1点が模試(模擬試験)です。

模試は本試験前に毎月1回、最低3回は受けましょう。

できるだけ本番と同じ気持ち、同じ条件で受け、試験慣れすることが大事です。

そこで、特に大手の予備校や専門学校の模試がお勧めです。

と言うのも、本試験と同じ受験者が受ける可能性が非常に高く、本番と同様のレベルと雰囲気を体験できるからです。

また、自分自身の受け方も一工夫しましょう。

模試はシャープペンシルで受けられますが、本試験と同じように鉛筆で受験する。

少し交通費がかかりますが、できるだけ友達がいない、少し遠方の会場を選ぶのも良いでしょう。

皆さんの住所にもよりますが、本試験では意外と不便な場所で試験があり、疲労感がある場合もあります。

一度でもそれを体験して、場慣れしておくことをお勧めします。

また、結果については苦手分野の確認にだけ利用して、一喜一憂する必要はありません。

あまり大きな声では言えませんが、私自身、模試の結果は惨憺たるものでした。

逆に、模試が悪かったおかげで、モチベーションが維持できたのかもしれません。

良すぎると、どうしても勉強しないでも済むような気分になってしまうものですからね。



<本試験>

(1次・多肢選択式試験) 〜鉄則「手堅く合格点を取る!」〜
(2次・面接試験) 〜鉄則「地味に目立つ!」〜

オーソドックスな対策は、リンク先などで多くの情報を収集できると思います。

そこで、ここではそれらにない、私自身が気付いた点や必ずやってもらいたい点をアドバイスさせていただきます。



(1次・多肢選択式試験) 〜鉄則「手堅く合格点を取る!」〜

決して満点を取ろうと頑張る必要はなく、分かる問題から数をこなしていく感覚でいきましょう。

ただし、それ以前の問題として、受験環境をできるだけ良くするのも大事です。

服装や昼食、休憩時間のリラックスやリフレッシュは非常に重要です。

服装について言うと、どの試験でもスーツで来ている受験生が1割ほどいました。

しかし、夏場で、長丁場の試験です。

決してスーツで受けてはいけません。

私が受験した国家U種、某県職員の採用試験会場は冷房なしでした。

私のように、暑さに弱い人はご注意ください。

また、休憩時間はリラックスやリフレッシュに時間を使うように心がけましょう。

これも1割ほどの人ですが、必死になってテキストやノートを見直している人を見かけました。

思い出したくなったものをチェックする程度ならいいですが、見直しは厳禁です。

直前で新しいものを見つけてしまったり、覚えきれていなかったものを見つけてしまう恐れがあります。

そうすると、当然、焦ってしまい、できていたはずの問題までできなくなってしまいます。

試験会場周辺を散策したり、コーヒーなどで一服して過ごすのが良いでしょう。

 

(2次・面接試験) 〜鉄則「地味に目立つ!」〜

1.資料収集
2.機関訪問
3.2次・面接試験

1次試験を無事に受験し終えたても、ゆっくりしている暇はありません。

面接がある2次試験までにやっておくことがあるのです。

官庁(機関)訪問はもちろんのこと、その前に資料収集をしましょう。

ここでは、それらについてのアドバイスをさせてもらいます。






1.資料収集

官庁(機関)訪問の前に、パンフレットなどの資料を集めましょう。

ほとんどの場合、事前にパンフレットが欲しいと電話をすれば、取りに来てくださいと言ってくれます。

しかし、これは資料自体が目的ではありません。

自分の名前を事前に売り込むのが目的です。

実際の訪問活動は、各省庁の申し合わせで解禁日が設定されていて、制限されています。

ですが、省庁としては動けなくても、情報を集める名目で個人が動くのは全くの自由なのです。

例えば、ある省の某地方局に伺った時は、名前を聞かれました。

他の所では、パンフレットはなかったのですが、受験番号と名前を聞かれました。

聞く以上は、向こうでもそれを控えて、何らかの選考の足しにするはずです。

省庁によっては門前払いの所もありますが、向こうから聞かれない限り自分から名乗る必要はないので、後々の活動に悪影響が及ぶことはありません。

 

2.機関訪問  ※官庁訪問は都合によりしておりません

何十人もの集団をまとめてするだけの場合と、それとは別に2〜5人で質問時間を設ける場合とあります。

もちろん、前者の場合は、個人の評価は、あまりされていないと言えます。

ところが、機関によっては人事の担当者が何気なくチェックをしている場合もあるので、油断は禁物です。

言動は常に注意を払いましょう。

また、当然ですが、後者の場合は、事実上の面接試験です。

2次の面接試験と何も変わりませんので、しっかりと受け答えをしましょう。

特に、事前の連絡もなく、当日になってこうした質問時間があると知らされることもあります。

そのため、どこに訪問する場合にも、質問を用意しておきましょう。

質問は集団面接のような形が多いので、同じ質問をしてしまわないように最低5つは必要です。

そして、共通して言えることは、少しでも名前と顔を売るということです。

しかし、決して派手であってり、奇抜であったりしてはいけません。

例えば、次のようなものがあります。

 @必ず1番乗りをする。

 ある訪問先では開場前に到着していた私ともう一人だけ、名前を聞かれ
  て、きっちりとメモされました。

 A説明会場や控え室では1番前の中央に座る。

  人事の方から直接、質問を投げかけられることもありますが、分からな
  い時は「申し訳ありませんが、分かりません」と答えれば大丈夫です。

  簡単な質問で、本当に分からなくても、向こうもこちらが緊張してい
  ることは承知してくれています。

 Bスーツの色を流行とは違うものにする。

  最近は黒が流行色なので、紺やグレーが良いでしょう。

  ただし、シャツは必ず白にしましょう。

  カバンはリクルート用のものより、採用後も使えるような実用的な方が
  印象が良いように感じられました。

 C質問を求められた時は、真っ先に手を挙げ、できれば全体の最後の質問
  もする。

  人事の方の目があなた一人に集中されるチャンスです。

  必ず1番で質問をしましょう。

  また、特に質問回数や時間制限がない時は、次第に全員から質問が出な
  くなってきます。

  その時、もう1度、質問をしましょう。

  そのために、質問を多めに用意しておくと安心です。

 D見学の時は案内してくれる方の脇に付いて歩く。

  研究所や大学、博物館などの施設のある機関の場合、施設内を見学して
  歩く場合があります。

  その時は、案内してくれる方の脇に付き、話をしましょう。

  その機関に関する話題もありますが、他の機関のことや、上司や同僚の
  前では言えない本音も聞けたりします。

  複数の合格をした時などには、結構、役に立ちます。

 

3.2次・面接試験

民間企業の就職活動をされた経験のある方は常識でしょうが、個人的に先方とお会いした時は必ずお礼状を書きましょう。

公務員には不要と言われる場合もありますが、これはなかなか有効です。

私の最終内定先でも、要らないと言われましたが、選考者用のファイルにきっちり綴じてありました。

つまり、お礼状があったかなかったかは、しっかりチェックされているという訳です。

本当に要らないものなら、選考の邪魔になるので、破棄するか、本人に返すはずです。

最後にもう1つ。

重要だと感じられたのは資格と職歴です。

どこの面接でも、パソコンの使用に慣れているかを問われました。

私はパソコン関係の資格を持ってはいなかったのですが、SOHOをしていたおかげで、その問題はクリアできました。

それと、簿記の資格も重要で、いくつかの訪問や面接で確認されました。

このパソコンと簿記の資格が求められるのは当然の事とも言えます。

パソコンは小学生から教えられる時代ですから、日本語の読み書きができるかというレベルと同じです。

簿記は現職の方々にとって重宝がられるという利点があります。

人事異動は各部署をまんべんなく動く事になりますが、敬遠されるのが数値を多く扱う経理関係だからです。

簿記は実際にはそれほど難しいものではないのですが、勉強をした事のない人にとってはイメージだけで公務員試験以上に困難に感じられるものです。

特に、現役公務員の方や、公務員志望者は大学で政治・法律系を専攻された方が多いので、パソコンや簿記の資格は強力なアピールになります。

もちろん、年明け以降は公務員試験以外の勉強に時間を割いてはいけません。

年末までに取得しておく事が理想です。

時期的に無理な場合は、民間資格であっても取得しておく事をお勧めします。

ちなみに、資格についても人事担当の方は「関係ない」とおっしゃいます。

これも決して嘘ではないでしょう。

公務員は採用の選考に限らず、どんな業務に対しても公平・公正でなければならないからです。

特定の資格を推奨する事で、それを主催する団体や組織を支援する事は許されないのです。

それでも、「採用後の配置に利用する」という理由で、どこの面接でも資格を記入します。

しかし、採用後の配置のためなら、内定後に聞いても遅くはないはずです。

つまり、人物重視が大前提ですが、最終的には資格のある人とない人、あなたが担当者だったらどっちを採りますか?という事です。








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